- ジャンル
- 趣味・カルチャー
- ISBN
- 978-4-86741-361-6
- ページ数
- 484ページ
- 判型
- 並製本 A5判
- 発売日
- 2025年6月30日
- 価格
- 定価3,520円(本体価格3,200円)
- 分類コード
- 0023
白虎隊士飯沼貞吉の回生 第三版
会津飯盛山で集団自刃した白虎隊。隊士はなぜ自刃したのか?
奇跡的にただ一人生き残った祖父飯沼貞吉が手記を残していた!
手記は今なお続く「落城誤認説」を否定していた。さらに、自刃後の貞吉には生涯誰にも明かさなかった空白の2年があった。
この謎の2年間に、あろうことか長州に連行され、養育された。
死に場所を探していた貞吉はこれを転機に回生し、当時の最先端国家事業・電信架設に邁進する。
日清・日露戦争で、日本が超大国中国(清)とロシアに勝利した理由は何か? それは日本独自の情報戦略だった。
貞雄は日清戦争で朝鮮に出征し、電信架設を成功させ、勝利の影の立役者となった。
日露戦争では「無線」で敵を圧倒し、バルチック艦隊壊滅の布石作りに貢献し、旭日章を賜った。
12年前に発刊した第二版に新たに発掘した資料を加え克明に跡付ける。
会津藩家老西郷頼母を叔父とし、東大総長山川健次郎をはじめ山川家の兄弟たちを従兄弟にもつ貞吉の数奇な生涯の全貌が今明らかにされる。
波乱に満ちた生涯は、正に「史実は小説よりも奇なり」である。
それにしても、貞雄の死から18日後の会津日報に「いきかえるような切腹の仕方は会津武士らしくない」との記事が掲載されたことは筆者の胸に刺さっていまだに消えることがない。
貞雄の墓が飯盛山に設置されたのは、没後26年経った昭和32年である。