- ジャンル
- エッセイ・ノンフィクション
- ISBN
- 978-4-434-34546-3
- ページ数
- 134ページ
- 判型
- 並製本 A5判
- 発売日
- 2024年9月30日
- 価格
- 定価1,980円(本体価格1,800円)
- 分類コード
- 2047
見逃されてきた医学
―神 西洋医学の礎石―
日本では250年ほど前、杉田玄白たちが西洋医学を導入し、近代的な医学がはじまった。
しかし、杉田玄白たちは巨大な西洋医学の全貌を的確に捉えることができなかった。その重要な部分が見逃された。彼らは樹木の地上部分を見たが、その根っ子の存在を認識することができなかった。
そしてその欠陥は、現代の医学にも受け継がれて、その弱点になっている。具体的にいえば、現在の日本の医学は専門医のみになり、一般医、すなわち非専門医がいなくなってしまった。一般医と同じ概念であるプライマリ・ケア医やかかりつけ医が、どのような医師かも理解できなくなっている。そのため患者は良い医療を受けることができない。
私たちは、杉田玄白の時代に戻って、西洋医学をもう一度見直さなければならない。それは西洋文明の全体を見直すことでもある。