- ジャンル
- 趣味・カルチャー
- ISBN
- 978-4-434-27365-0
- ページ数
- 218ページ
- 判型
- 上製本 四六判
- 発売日
- 2020年6月5日
- 価格
- 定価1,650円(本体価格1,500円)
- 分類コード
- 0091
松は知るらむ
万葉集に秘められた真実
万葉集に載せる「国見の歌」は、舒明天皇が天の香具山から飛鳥を眺めて詠んだ歌です。しかし、「海原はかまめ立ちたつ」という一節があります。それはどういうことなのか。
その謎を探る時、柿本人麻呂の姿が現れてきます。「天離(あまざか)る鄙(ひな)」を旅し、再び大和国を目指した流浪の旅人人麻呂の姿が浮上してきます。そこには、編者による周到緻密な工夫が施されているのです。その工夫とは?
山上憶良は「翼なすあり通ひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ」と詠んでいます。松は何を知っているのでしょうか。その答えは「国見の歌」に通じているのです。
本書は「国見の歌」を糸口として、万葉集の謎とされている真実に光を当てています。
是非御一読下さい。