- ジャンル
- 小説
- ISBN
- 978-4-434-17835-1
- ページ数
- 194ページ
- 判型
- 並製本 新書判
- 発売日
- 2013年4月24日
- 価格
- 定価1,257円(本体価格1,143円)
- 分類コード
- 0293
<在家尼僧の処女作>
舞台は宮城県鮎川の喫茶店で始まる。主人公はその喫茶店のママ、美加(みか)である。美加は近くに出来た寺院の尼僧雲流(うんる)と友達になる。ある日、美加は四国へんろの旅に出て東山という宮城県古川の寺の住職と知り合う。四国からの帰り、美加は自分に特殊な能力が授かった事に気付く。同時に雲流も幽体離脱の経験をする。歌集を出そうとする東山との親交の中で美加は既婚者の東山に惹かれていく。苦しくなった美加は伯母の死をきっかけに東京に出る決心をする。東京に出た直後に東北大震災が起こる。それから5年、再び四国へんろの旅を終え、高野山で美加は東山と再会する。東山は妻を亡くして妻の追善供養のへんろ旅を終えたところだった。美加は再び震災後の鮎川で今度は東山と共に生きるために“加母娘”の店を再開する決意をする。