著者について
著者
Bryan Crist
DissoAssist Consulting社 社長
Bryan Cristは、Wilmington, NCに拠点を置くDissoAssist Consulting社の社長です。溶出試験と薬物放出試験に関するコンサルティング、コーチング、トレーニングサービスを提供しており、製剤メソッドの開発とバリデーション、技術移転、規制と公定書の遵守、自動化、トラブルシューティング、異常データ調査、装置および機器の適格性評価、標準操作手順(SOP)の開発、試験所監査などの分野を専門としています。
キャリアの初期には、Bristol-Myers Squibb、Merck、AAI、Abbott Laboratoriesで分析、監督、管理職を歴任しました。その後、Agilent Technologies(旧Varianと旧VanKel)で科学担当マネージャーを務めました。USP Biopharmaceutics Expert Committeeの委員を務め、現在も複数のUSP専門家パネルの委員を務めています。また、溶出試験に関するディスカッショングループ(DDG)の共同設立者でもあります。
このハンドブックは、あらゆる溶出試験室にとって不可欠なガイドであり、私自身がそうであったように、拡大を続ける溶出科学の世界を歩む新米および経験豊富な化学者たちに受け継がれていくことを願っています。
Vivian Gray
V.A. Gray Consulting社 社長
Vivian Grayは、Hockessin, DEに拠点を置くV.A. Gray Consulting社の社長です。溶出試験と関連の試験法開発、バリデーション、公定書発行に関する専門知識を提供しています。また、溶出試験に特化した査読付き業界誌「Dissolution Technologies」(www.dissolutiontech.com)のマネージングディレクターも務めています。
USPでは、ベンチケミスト、スーパーバイザー、そして最終的には様々なUSP専門委員会との連絡係として長年のキャリアを積みました。また、DuPont-Merck社の分析研究開発部門では、溶出試験グループの責任者として勤務しました。Vivianはこの分野で積極的に活動しており、60以上の論文を発表、数多くの国際的な講演活動を行うとともに、『Handbook of Dissolution Testing』第3版の共著者でもあります。2023年に米国薬科学者協会(AAPS)の功労賞を受賞しました。
このハンドブックが、日常業務において溶出試験法の改善や問題解決に役立つツールとして、実験室化学者の皆様に活用されることを願っております。
Royal Hanson
Hanson Research社 元会長、社長、CEO
Royal Hansonは、溶出試験技術の世界的リーダーであるHanson Research社の元会長、社長、CEOです。キャリア初期にはBill Hansonの溶出試験室に勤務し、振動、シャフトの真直度、ベッセルの形状といった変数に関する実験を行いました。溶出試験装置の設置、トレーニングの提供に加え、世界中の製薬会社の研究所を訪問しました。その後、エンジニアリングチームを率いて溶出試験装置の設計と実用化に関する9件の特許を取得しました。
Royは「Pharmaceutical Technology」と「Dissolution Technologies」に技術論文を複数発表しており、2004年には『Handbook of Dissolution Testing』第3版の共著者となりました。2017年に退職し、南カリフォルニアに在住しています。
父は常に実験室化学者(私達3人がそうであったように)のための優れた実用マニュアルを望んでいました。本書はまさにその理念を継承したものです。
初版の著者 William A. Hanson 博士
『溶出試験ハンドブック』第4版は、カリフォルニア州Hanson Research社の創設者であるWilliam A. Hanson 博士の功績を称えて出版されました。Hanson 博士は溶出試験分野における先駆者かつ長年の指導者として世界的に認められていました。
1994年に逝去されるまで、Hanson博士は試験装置と手順の進化に絶えず貢献されました。1969年には世界初の溶出試験装置を、1975年には初の完全自動溶出試験システムを、1987年には初の自動拡散試験システムを設計・製造されました。
本書「献辞」より
監訳者
大塚 誠おおつか・まこと
博士(薬学) 武蔵野大学名誉教授、静岡大学電子工学研究所特任教授
米国ユタ大学薬学部薬剤学教室客員准教授などを歴任。専門分野は物理薬剤学、製剤管理、テラヘルツ分光(THZ)、医用生体工学・生体材料学。著書は『コンパス物理薬剤学・製剤学』(南江堂)『臨床製剤学』(南江堂)他多数。
鈴木 豊史すずき・とよふみ
博士(薬学) 日本大学薬学部教授
日本薬学会学術誌編集委員会・編集部門長、日本薬学会代議員、日本薬剤学会代議員。専門分野は薬剤学、生物薬剤学、製剤学、物理薬剤学。著書は『コンパス生物薬剤学-理論と演習-』(南江堂)『物理薬剤学 1.0』(京都廣川書店)他多数。
翻訳
株式会社アイビック・リサーチ
代表取締役社長の河村範夫が、最新の溶出試験器と溶出試験器点検サービスの提供、日本の溶出試験技術向上をサポートする目的で2008年に設立。輸入商社の社員時代に、米国で著者のRoyal Hanson、Vivian Gray、Bryan Cristらと仕事上の知己を得て以来、今日でも交流がある。それが本書の翻訳発行につながった。Teledyne Technologies社(旧 Teledyne Hanson社)の日本総代理店。つくばオフィスで溶出試験技術講習会を月1回程度開催している。
監訳者序文では、翻訳者として松橋郁夫氏、松重善行氏、松尾俊輔氏の名前が挙げられています。