自と仮他

著者について

荒井 辰也あらい・たつや

『自と仮他』著者

あとがきより

本書は、3歳になる少し前、智源寺のお地蔵様の前で、母から弟が生まれると聞かされた日の記憶から始まります(「かつてからの思い」)。「あとがき」は、その日から流れた時間を振り返ることばで書き出されています。

智源寺のお地蔵様の前でびっくりしてから結構時間がたった。弟もよい大人になった。働き者の父方の祖父は去った。いつも薪の煙の香りがした父方の祖母も去った。いつも「考えな、考えなよ」と言った母方の祖父は去った。いつも甘い大豆を煮てくれた母方の祖母も去った。母も去った。あのとき予想はついていたが、やはり私は居る。

在るものは不明なものに優先する。よって富は変遷すると予想し、価値は不変と確信していたが、息子が生まれた瞬間に相対的価値はくつがえった。

この価値の解釈は今後にする。

本書302ページ「あとがき」より

読者のみなさまへ

新刊案内に寄せた内容紹介を、著者はこう結んでいます。

悩んでおられる方や不安をお抱えの方のお一人お一人を、十把一からげにせず、個性に寄り添い理解するための一助に本書がなれば幸いです。

荒井 辰也(内容紹介より)

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