白血病が教えてくれた「意外」なこと

本の紹介

内容紹介

「あの子たちは今、何をしているだろう?会いたい、会いたい・・・会いたい!」

そんな思いで過ごす絶望と孤独の生活の中で“人の話をちゃんと聞く”という行為が、私の世界に彩りを取り戻してくれました。

急性リンパ性白血病になった2児の母の“意外なこと”を学べた闘病記。

どんな本?

パートで働きながら、4歳と2歳の子どもを育てていた著者。2019年の秋の終わりから続いていた動悸や息切れを、仕事と子育てに追われてがまんしていた末に告げられたのは、「急性白血病」でした。入院した病棟は、12歳以下の子どもは立ち入り禁止。子どもたちに会えないまま、治療の日々が始まります。

副作用のつらさ、病室から一歩も出られない孤独、そして新型コロナウイルスの流行。そんな中で支えになったのは、毎日のように何気ない話を送ってくれる友人たちや、励ましを届けてくれた職場の仲間、家族の存在でした。本書は、その日々をありのままにつづり、病気が教えてくれた、とても「意外」なことを伝える闘病記です。

闘病の歩み

  1. 2019年11月動悸と息切れ

    動悸や息切れ、頭痛、耳鳴りが続いても、仕事と子育てに追われ、体の不調を隠すように過ごしていました。

    本書「初期症状」より
  2. 2019年12月「急性白血病」の告知

    受診した内科で重い貧血を指摘され、いくつかの病院を経て大学病院へ。告げられたのは「急性白血病」でした。入院する病棟は12歳以下の子どもは立ち入り禁止。子どもたちに会えない入院生活が始まります。

    本書「告知」より
  3. 2019年12月24日抗がん剤治療が始まる

    クリスマスイブから、抗がん剤による治療がスタート。吐き気や脱毛、手足のしびれなど、次々に起こる副作用と向き合う日々が続きました。

    本書「抗がん剤・脱毛」より
  4. 入院中たった3日の一時退院

    初めての一時退院で、子どもたちの待つ家へ。ベランダにレジャーシートを敷いて、親子3人で「ピクニック」をしました。

    本書「たった3日の一時退院」より
  5. 2020年3月〜5月一度も帰れない「地固め療法」

    3月から5月まで、続けての入院。病室から一歩も出られない毎日と新型コロナウイルスの流行に、心が折れそうになったこともありました。

    本書「人生で一番辛い4月」より
  6. 2020年7月退院

    7ヶ月間の入院治療を終えて退院。その後、3年間の通院治療を続けました。

    本書「その後・退院日」より
  7. 退院の翌年4月仕事に復帰

    職場に復帰し、今は、ずっとやりたかった営業の仕事で毎日頑張っています。

    本書「その後」より

病気が教えてくれた「意外」なこと

人の話を聞くことの大切さ

入院中、家族や友人が、実は自分も悩みを抱えていたことを打ち明けてくれました。元気だった頃の自分は、自分や子どもの話ばかりで、相手の話をゆっくり聞いたことがあっただろうか——。病室で受け取った思いが、著者に大切なことを気づかせてくれます。

退院の翌年に職場へ復帰し、ずっとやりたかった営業の仕事に就いた著者は、病気が教えてくれた意外なこと【人の話を聞くことの大切さ】が、その仕事をする上で必要なことにもつながった、と書いています。

目次

  1. プロローグ
  2. 白血病が教えてくれた「意外」なこと
  3. 病気になる直前の生活
  4. 初期症状
  5. 初期症状二
  6. 病院受診
  7. 婦人科
  8. 市民病院
  9. 最後の夜
  10. 告知
  11. 入院初夜
  12. 粋な計らい
  13. 親友
  14. 輸血
  15. 抗がん剤
  16. 脱毛
  17. 姉
  18. Aちゃん
  19. 大食い系ユーチューバーは命の恩人
  20. たった3日の一時退院
  21. 人生で一番辛い4月
  22. 志村、うしろ、うしろ!
  23. 死のうとした日
  24. その後
  25. 現在
  26. 退院日
  27. 最後に

試し読み(「プロローグ」より)

私は、パートで家計を支えながら2児の子育てに奮闘する、どこにでも居る平凡な主婦です。

子供は可愛い…心の底から愛おしいという思いがあるのに、なぜか毎日イライラしてしまいます。

「早くしてよ!」
「いい加減にして!」
「うるさい!」

仕事のストレスから、子供に八つ当たりするかの様にキツく怒鳴ってしまった事もある、最低なママです。

スヤスヤ眠る天使のような寝顔に、何度「ごめんね」と呟いた事か…。

(中略)

こんな、どこにでも居る平凡な主婦が、ある日突然〝急性白血病〟と診断されました。

病気になって、胸の奥がねじれる程思い知った事は「面倒くさい」「疲れた」「イライラする…」そんなことを理由に、子供たちに笑顔を向ける事を後回しにした時間は、もう二度と戻って来ないという事。

ただ、それでも、病気になる前の私と、私と同じ思いになっている方に伝えたい。

「あなたはとても、頑張っています。」
「あなたが毎日生きていること、大切な人の隣に居る事が、とんでもなく尊い事です。」

続きは本書でお読みください。

※ 本書は著者の体験をつづったものです。病気の診断や治療については、医師にご相談ください。