『川内の家族』の表紙。空色の地に縦書きの書名と著者名、窓の外の桜と窓辺のコーヒーカップの写真

小説

川内かわうちの家族

佐藤潤

仙台市川内は市中心部から広瀬川を渡った先の大学キャンパスが広がる地域。そこで母と二人で暮らす中学二年の少年は、辛い思いを続けてきた転校生の少女と出会った。

内容紹介より

仙台の「かわうち」

詩織へのメール和田美優

通学路の途中に広瀬川という川があり、それより自宅側は川内という丘になります。鹿児島県の川内は「せんだい」、仙台市の川内は「かわうち」です。

本書 5ページより

物語の舞台は、仙台市の中心部から広瀬川を渡った先、大学のキャンパスが広がる丘の町・川内です。第一章は、転校してきた美優が浦和の親友・詩織に送る、このメールから始まります。

どんなお話?

中学二年の始業式の日。川内に住む久保田和樹のクラスに、埼玉県のさいたま市から和田美優が転校してきます。

放課後の図書室でも、帰りのバスでも一緒になる二人。四月の後半のある日、和樹が家に帰ると、リビングのソファーに美優が座っていました。美優は、和樹の母のピアノのレッスンに通うことになったのです。

「カズ君」「ミユちゃん」と呼び合うようになった二人は、大学の植物園や大崎八幡宮、定禅寺通りのケヤキ並木へ。川内とその周りの町を歩きながら、少しずつお互いのことを話していきます。

この地の高校と大学を舞台に、真面目で丁寧に生きていく若い二人の成長とその家族や友人たちの日々を描く。

内容紹介より

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はじめてのカフェオレ

窓の外に満開の桜とテラスの白い椅子、窓辺の木のカウンターにコーヒーカップ
表紙の写真から

連休明けの土曜日。大学の植物園を歩いた帰りに、二人はキャンパスの中のカフェに入ります。コーヒー一杯六百円の、中学生には「大人の値段」のお店です。

土曜日で利用者は少なく、いくつかの席の中から窓に向けておかれた木製のテーブルに椅子が二つ並んでいる所を選んだ。ここでは二人並んで勉強ができるのかな。六百五十円のカフェオレにしたが、ミユちゃんは「こんなに高いところで大丈夫?」という。

「これまで外でちゃんとしたコーヒー飲んだことある?」

「ないよ。初めて。ちょっと大人っぽいね」

和樹の語り 本書 22〜23ページより

物語の舞台を歩く

広瀬川、大学の植物園、大崎八幡宮、定禅寺通り。二人が歩く仙台の町が、実際の名前で出てきます。

  1. 川内かわうち5ページ
  2. 広瀬川と澱よどみ橋14ページ
  3. 大学の植物園16ページ
  4. 大崎八幡宮25ページ
  5. 定禅寺じょうぜんじ通りのケヤキ並木30ページ

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書誌情報

書名
川内の家族
著者
佐藤潤
ジャンル
小説
判型・ページ数
B6判・ペーパーバック・210ページ
定価
1,793円(本体1,630円+税)
刊行
2026年8月
ISBN
978-4-86741-486-6
発行
ブイツーソリューション
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