Book Detail
むにんじまに咲け
内容紹介
還暦を迎えて定年退職したばかりの男。
無為に過ぎていく日常が退屈なうえ、手漕ぎボートを操っているかのようで進む先の見えない不安も募らせている。
気晴らしに妻と旅した宮崎。日向の海に浮かぶ小さな離島が、平凡な人間に運命的な閃きをもたらす。
過疎化に負けて住民が皆去ってしまった島を生き返らせたい。その想いに憑かれた男は、重い病を発症した妻と子供達の強い反対に葛藤しながらも、妻を東京に残して島を目指す。
第二の人生の生き甲斐を求めて赴いた無人島の再生に、これまでにない気合を漲らせて挑むものの、次々と障害や苦難に直面。その都度、島への執着心が不思議な熱を増して立ち昇ってくる。
老いづく男の一途なロマンと懸命な生き様に応えて、無人島は息を吹き返すのか。
人生の余裕期における生き方と、家族との真の絆を綴った物語である。
