Book Detail
十九の散華
内容紹介
筆者が生まれた茨城県桜村(現在のつくば市)の周辺には、太平洋戦争前には予科練の霞ヶ浦航空隊を始めとして、海軍の航空隊が少なからず存在していました。
長いあいだ、そうした航空隊の跡地や記念物を時々目にしたり、関連する書籍やテレビの特集番組などに接する度に、それらの航空隊で学び、訓練を受けながら若くして戦いに命を捧げた元予科練生や特攻隊員の内奥とは一体どのようなものだったのか、彼らの内面に分け入り、その寸分の一でも理解したい、という願いがずっとありました。
今回彼らの一人を主人公に短いこの小説を描いたことで、もしかしたら彼らの人生の一端にでも触れられたのでは、という感想を持つことができました。
百年巡り巡って、二度と起きることはない筈の平和国家日本にも、もしかしたら戦争の波が押し寄せるかも知れないことを思う時、今の時代の多くの、取り分け若い人たちに読んでいただけたら作者として本望です。
