Book Detail
解体されゆく電車の風景
内容紹介
電車の運転士だった父の影響で物心がつく頃には、私にとって鉄道車両は親友のようなものだった。
小学生のある日、工場の片隅に置かれた電車の姿を見た。いつも目にするあの姿ではない。無造作に分解され、切り刻まれた痛々しい有様だった。
――いつも走っていたあの電車、思い出がたくさん詰まったあの電車――。それだけに、目の前で消えて行く姿に遭遇したときの衝撃は大きく、私を掴んで離さなかった。
そんな風景に得も言われぬ感情を覚え、只々写真に納め続けて気が付けばおよそ13年、撮影枚数約10万枚に上っていた。
本書では、撮影した中からハイライトとなる写真を厳選し、掲載した。
時代の流れやそれぞれが抱える事情によって静かに消え去って行った鉄道車両の解体される姿のみに焦点を当てた写真集。
